事例紹介

「課題解決型人財育成プログラム」構築支援 ~ITIL® 4日本語版を活用した集合研修を日本で初めて提供~

株式会社日立システムズ様
研修事例
2019.10.23
本プログラムに参加した日立システムズの受講者とITプレナーズ講師

ITプレナーズは、株式会社日立システムズ様 (以下“日立システムズ”)が注力しているデジタライゼーションサービスを推進するため、お客さまの課題を自ら解決する人財を育成する独自プログラム「課題解決型人財育成プログラム(以下”本プログラム”)」の構築支援に参画しました。

背景

日立システムズでは、従業員基点の経営の仕組み「日立システムズWay」を推進しています。従業員一人ひとりが、お客さま視点で自ら主体的に考え、あらゆる変化にスピーディーに対応し、実績と信頼を積み重ねることによって、お客さまから選んでいただける存在になることをめざしています。

昨今、ITサービスの多様化やテクノロジーの進化等により、複雑化したシステムの運用・管理方法に悩んでいる企業が多く見受けられます。

日立システムズではこうしたお客さまの悩みを解決するため、お客さまのシステム運用・管理における課題の整理や解決、新たな価値創造を支援できる「課題解決型人財」の育成強化に取り組む必要があるということで、本プログラム「課題解決型人財育成プログラム」の構築を採用されました。

本プログラムの集合研修の様子

詳細

本プログラムは、次の3つの活動から構成されています。

≪3つの活動≫
集合研修(知識の習得):

座学とシミュレーション研修により、IT業界最新のマネジメント「知識」を習得する活動

ワーキンググループ活動(課題解決策の検討):

集合研修で習得した知識を活用し、お客さまの課題に対する「解決策」を検討する活動

組織への展開活動(解決策の実行と新たな価値共創):

ワーキンググループ活動で検討した解決策を「組織のサービス・プロセス」に展開する活動

 

ITプレナーズは日立システムズに対し、本プログラム全体の構築を支援するとともに、IT業界最新のマネジメント知識習得を目的とした、「集合研修(知識の習得)」を全6回開催しました。

「集合研修(知識の習得)」では、ITIL®(ITサービスマネジメントの世界的なフレームワーク)の最新版である「ITIL® 4ファンデーション(日本語版)」に関する座学研修を日本で初めて実施したほか、実践シミュレーション研修では、アポロ13号の月面着陸時の危機管理等の課題に疑似的に対応することを通じたITサービスマネジメント教育を学んで頂きました。

これにより受講者様は、IT業界最新のマネジメント知識を習得し、価値共創の理解を深めるとともに、取得した新たな知識を実践シミュレーションの場で実際に活用してみることで、実業務に生かせるスキルとして定着化させることができたとのお声を頂戴しています。
今回の「集合研修」において、受講者様からは高い評価(満足度:平均4.8点/5点満点中)を頂くと同時に、以下のコメントを頂戴しております。

  • コンサルティング業務の経験を持つITプレナーズ講師からのアドバイスが的確で、誤った認識をその場でご指摘頂けました。
  • 座学と実践シミュレーションを組み合わせた研修は過去に受講したことがなく、楽しみながら学べる非常に有益な研修だと感じました。

日立システムズでは、集合研修後、お客さまの課題に対する「解決策」を検討する場「ワーキンググループ活動(課題解決策の検討)」で集合研修で習得した知識・スキルをスピーディーに現場で活用し、解決策を検討することで各受講者のスキルの定着化に努められています。

さらに、検討した解決策を「組織への展開活動(解決策の実行と新たな価値共創)」で組織のサービス・プロセスに適用することにより、お客さまに対する現場課題の解決や新たな価値共創につなげています。

今後、日立システムズでの、「課題解決型人財」の拡大と、こうした取り組みを支える人財の育成に向けて本プログラムを積極的に社内展開して頂く予定です。
ITプレナーズは、今後も日立システムズと共同で本プログラムを推進するとともに、日立システムズの事業拡大を支える人財の育成を幅広く支援させて頂きます。

本プログラムの概要図

受講者の声

「課題解決型人財」の育成強化に取り組むプロジェクトを計画してから約1年6カ月、ITプレナーズの方々と共にさまざまな課題を乗り越え、本プロジェクトは目標以上の成果を達成することができました。また、ITプレナーズの方々と共に、日立システムズ従業員とお客さまに価値を提供する本プログラムを構築できたことは、ITIL® 4でも重要視される「価値共創」にもつながる活動であったと感じています。本プロジェクトを支援してくださったITプレナーズの方々をはじめ、皆さまに改めて深くお礼を申し上げます。

ビジネスクラウドサービス事業グループ
スマートソーシング&サービス事業部
第三運用本部 サービス統括推進部
第二グループ 樋口 裕一 様
(育成プログラム推進リーダ)

 

私たち日立システムズは「お客さまからすべてを任せていただけるグローバルサービスカンパニー」をめざし、お客さまと共に考え課題を見つけ、解決策を導き出すことのできる人財の育成を最優先事項として取り組んでまいりました。ITプレナーズが、私たちがめざす事業の方向や必要とする人財モデルに親身に耳を傾け、育成カリキュラムを共に創り上げてくださったことにより、従業員のスキル向上や満足度向上にとても大きな影響を与えていただきました。本プログラム構築の経験をもとに、私たちはこれからもお客さまに新たな価値を提供し続けるために多彩な人財の育成に取り組んでまいります。

ビジネスクラウドサービス事業グループ
スマートソーシング&サービス事業部
第三運用本部 本部長 坪井 雅彦 様
(育成プログラム推進責任者)