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「魅力品質を生み出すチームをつくるには?」を考えた「RSGT2024」参加レポート

2024.2.2

1月10日~12日にオンサイト・オンラインで同時開催された「Regional Scrum Gathering Tokyo 2024」に、ITプレナーズはシルバースポンサーとして参加しました。

また、RSGT本番の前日、1月9日に開催されたDay 0から参加しましたので、こちらも合わせてお伝えします!

Day 0では、オンラインのみで2つのセッションが開催されました。

「ツナガル。ヒロガル。旅がハジマル。」
去年RSGTに初参加したおーのAさんが、Day 0に参加したことで、繋がりが生まれ、さらに知り合いの知り合いへと繋がってスクラムコミュニティの輪が広がっていったという体験談でした。私をはじめ、緊張している参加者の気持ちを、これからのギャザリングに向けてワクワクさせるような素敵なセッションでした。

その後は、「知り合いを増やしてRSGTを最高に楽しむための会」が実施されました。
5,6人に分かれてDiscordのボイスチャットに入り、記者会見ワークショップを行いました。明日からの意気込みなどを話せてRSGT参加の準備は万端です!

 

Day 1

いよいよイベントが本番開始!Welcome Noteでは、スポンサーのクリエーションラインさんによる楽しい寸劇が行われました。

寸劇の役づくりも気合いが違います

Day 1のキーノートはHeidi Helfand氏による「Dynamic Reteaming, The Art and Wisdom of Changing Teams」
チームの変化は避けられないことだが、様々なテクニックを適用することで、リチーミングを成功に導くこともできます。チームの変化には不安を持つ人も多いと思いますが、うまくできるかもという勇気をもらえるセッションでした。

キーノートが終わってからは、お弁当をいただいたり、スポンサーブースを訪れてくださった方といろいろお話ししました。

スポンサーブースでは鏡開きにちなんで「スクラム開運おみくじ」を実施していました。

鏡餅をパカッと開けると、お餅におみくじを貼ったものが入っており、それをひくことで今年の運勢を占うというものです。おみくじに書かれた、スクラムに関するひとことや、開運価値基準などをネタに、いろいろお話ししました。

ちなみに、おみくじは全種類GIFにしてXで公開しましたので、まだ占っていないという方はぜひこちらで占ってみてください!

そして、昨年もお配りした価値基準ネイルシールも配布しました。

実は去年からパワーアップして英語対応しています。

ITプレナーズのスポンサーセッション「スクラムマスターはコーチ?メンター?ファシリテーター?8つの選択肢を探る」では、プロフェッショナルスクラムトレーナーであるGregory Fontaineさんにご登壇いただきました。

スライドのリンク:https://www.slideshare.net/slideshows/8-rsgt-2024-itpreneurs/265311413

まずはスクラムマスターの8つの選択肢:先生、メンター、最終目的を示す、敢えて何もしない、コーチ、ファシリテーター、介入する、スクラムを支持する、をご紹介。それから2つのシナリオを用いて、それぞれの場面でスクラムマスターはどのように振る舞うべきかをディスカッションする、インタラクティブなセッションとなりました。
4グループに分かれてディスカッションした後に、各チームの結論を発表いただきました。

たとえば、言い争いが起きている状況に対し「ファシリテーションしたり介入して、チームが冷静に、事実にフォーカスできるようにする」という意見がありました。
他にも、8つの選択肢以外の振る舞いとして「切れていないロールケーキを買ってくる!」という興味深い意見も伺えました。

シナリオを通して、スクラムマスターの責任は複雑で、状況に応じて様々な姿勢で対処していくということを学べるセッションになったかと思います。
ご参加いただき、ありがとうございました!

 

Day 2

Day 2のキーノートはMichael Feathers氏による「Solving The Value Equation」でした。
Michael Feathers氏の著書「レガシーコード改善ガイド」は多くの人に読まれていますが、技術的負債およびレガシーコードの問題に取り組む中で、問題はテクノロジーにあるのではなく、より良い仕事のやり方を見つける必要があったということから、今回は価値に着目した内容のお話でした。
この価値に着目したセッションを聞いて、自分の仕事と価値との距離や、バリューチェーンの中でどう価値に貢献しているかを意識していくことが大事だと気付きました。

セッション後の「レガシーコード改善ガイド」サイン会では続々と人が集まり、当日用意されていた本も完売となりました!

Day1に引き続き、ブースに多くの方々にお立ち寄りいただき、おかげさまで用意していたおみくじも、早々に全てお渡しすることができました。改めましてありがとうございます!

またDay2で印象的だったセッションをいくつかご紹介します!

「(明治30年)設立、老舗製薬企業のスクラムマスター増産計画」

新薬の開発に10年以上かかるという、スケールの大きな事業を展開されている老舗企業で、どのようにアジャイルを社内展開させていったのかを聞きました。通常業務に追われる中、新たな取り組みを試みたり知らないことを学んだりする時間を作ることに対して、現場はどうしても抵抗感を抱いてしまうものです。そこで、理解を促すための情報発信や仲間づくりを積極的に行い、社内でコミュニティを形成することで着実にアジャイルが浸透していると聞き、とても勉強になりました。巻き込み力、大事ですね……!

「『困っていることはありません』は物事の見方を変えるチャンス」

「困っていることはありませんか?」と問われ、「困っていることはありません」と答えるのは、困っていることが見えていない状態ではないか?という気付きから、問のスコープを調節したところ、効果的だったという経験を共有いただきました。問いかけの意図が伝わっていることが必要で、そのためにはチームをよく観察する必要があるというメッセージが印象的でした。

「More Great ScrumMaster 〜システムコーチングの智慧がもたらす更なるScrumMasterWayへの歩み〜」

スクラムマスターがシステムコーチングの智慧を活かすことで、「Be agile」となるのにどのように役立つかというお話でした。
アジャイルソフトウェア開発宣言の「Individuals and interactions」は「個人と対話」と訳されていますが、「個人と相互作用」と訳す場合もあるとのこと。
システムの話を聞いてからこの「相互作用」の訳を聞くと、とてもしっくりきました。
システムコーチングの知恵は、チームの関係性をより良くし、相互作用を促すヒントとなりそうです。

その他にも、RSGTには楽しい仕掛けがたくさんあります。
その中の一つとして、なんと今年は、プロのカメラマンさんに撮影してもらえるフォトブースがあったため、撮影していただきました!

マーケティングチーム集合写真!

Day 3

Day 3のキーノートは、狩野紀昭先生による「Kano Modelと魅力品質理論」でした。
「狩野モデル」として知られる、品質の話をユーモアも交え、お話しくださいました。
「質」という漢字から、品質の意味を学ぶという話や、魅力品質を備えた新製品はどこから生まれるかなど、どれもそのテーマだけでもっと深く聞いてみたいような興味深い話ばかりでした。
また、品質の話以外にも面白い話がたくさんあり、その中の1つが、実は「品質」を研究することがしたかったわけではなく、そこしかなかったというところから狩野先生の研究が始まったのだということです。

 

様々なセッションから、より良いチームであることで、良い相互作用を生み出し価値を届けることができるのだと、あらためて実感しました。
そして、様々な方との出会いもあり充実した3日間でした。

Regional Scrum Gathering Tokyo 2024運営・参加者のみなさま、素晴らしいイベントをありがとうございます!
次回Regional Scrum Gathering Tokyo 2025も楽しみです!

 


なお、ITプレナーズでは、Day 2キーノートで登壇されたMichael Feathers氏を招き、セミナー「システムの技術的負債にどう挑むか?~『レガシーコード改善ガイド』著者マイケル・フェザーズが語る課題と解決策~」を開催しました。

当日のスライドも公開していますので、ぜひご覧ください!