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DevOpsを推進するには?組織の「壁」を解消し、カルチャーを醸成するための60のアイデア

2023.5.11

DevOpsは、ビジネス目標を達成するために、機能横断型チーム間のコラボレーションを促進する文化的・運用的な活動です。システム開発において、Dev(Development・開発)とOps(Operations・運用)の連携を促進することで、よりスピーディーで柔軟なシステムの提供を目指します。

DevOpsの推進にあたっては、ツールの導入など技術的なアプローチはもちろん、DevとOps間のコミュニケーション不足解消や、連携の仕組みづくりが欠かせません。

2023年4月18~19日に開催された、国内外における最新のDevOpsプラクティスを学べるカンファレンス「DevOpsDays Tokyo 2023」内で、参加者の方々に組織カルチャーを醸成する&組織の壁を解消するTipsを募ったところ、たくさんのアイデアをいただきました。4つのポイントに分けてご紹介します!

DevOpsの取り組みを検討中の方々や、開発組織でないチームの方々にも取り入れやすい社内コミュニケーション改善ヒントがたくさん揃っていますので、ぜひ参考にしてみてください。

※掲載したアイデアは、ふせんに書いていただいた内容から表現を一部編集しています。

カンファレンス中に、参加者の方々から集まったアイデアたち。なんと60個!

部署の垣根を越えた交流で「組織のサイロ化」を解消!

組織のサイロ化とは、組織内の部門やチームが独立して業務を遂行することで、情報や知識の共有が不十分となり、組織全体の業務効率や品質が低下する状態を指します。

解消するためのアイデア

  • DevチームとOpsチームとのメンバー交流、職務ローテーション
  • 社内全体で技術の共有
  • 「知り合いを増やす会」「記者会見ワークショップ」の実施
  • 部署横断の定例ミーティング
  • 部署横断の活動で交流
  • 部署横断の勉強会
  • 社内の有志で事業部横断のCommunity of Practices活動
  • 勉強会でゆるくDevとOpsのアイデアを共有する
  • 経営層も交えた勉強会の開催
  • LT(Lightning talk)形式で現在取り組んでいること・ナレッジの共有
  • DevとOpsのガケに橋をかける
  • 月1でいろんな部の方とオンラインハッピーアワー飲みを開催。「仲間感」がちょっと増しました
  • どんどんいろんな企業とコラボレーション!!
  • 越境する!

目線を合わせ、信頼関係を構築して「マインドセットの違い」を解消!

マインドセットの違いが生じると、人が持つそれぞれの思考・行動パターン・物事の捉え方について、相互理解がなされずすれ違いが起こる可能性が高まります。その結果、DevOpsカルチャーの根底にある「信頼」を損ねてしまいかねません。

解消するためのアイデア

  • まずは相手の話を聞く。意見は否定せずに肯定ファーストで!
  • アイスブレイクの時間を持つ
  • 感謝の言葉をちゃんと口頭やチャットで伝える
  • 顧客目線で会話する
  • 本音を言い合う
  • 困ったときの相談は、きちんと前提から共有する
  • みんなでFunDoneLearnを実施して相互理解を深める
  • 飲む。しっぽりと。
  • 一緒に飲む、遊ぶ。エンベデッドDevOps
  • コミュニケーションツールの充実
  • Always assume everyone is trying their best(それぞれがベストを尽くしていると信じる)
  • JTC(伝統的な日本の大企業)の当たり前に異議を唱える
  • 文化を壊す。カルチャーハッキング。いたずらをする
  • DevとOpsの2人でチームを作る
  • 開発と企画で線を引かない、ペアでやる
  • タスクのほとんどはモブプロで進めています。すぐ聞ける&垣根がなくなるのがメリット!
  • モブプログラミングでチーム内の知識共有・向上
  • 共通化できるコードはinternalで社内公開
  • DevとOpsの活動をソースコードで共有
  • 一緒に自動テストの結果を見てバグを見つける
  • オープンコミュニケーションの活性化(DM禁止!)
  • Slack内に個人のTimes(分報)チャンネルを設ける
  • フラットなコミュニケーション。Slackならオープンなチャンネルで会話する
  • FourKeys(リードタイム、デプロイ頻度、変更失敗率、サービス復元時間)とCapabilityの関係性を意識
  • ボトムアップでOKR(Objectives and Key Results:目標と主要な結果)を設定する
  • インシデント報告を評価するカルチャーと制度の導入
  • アイデアを出して3ヶ月以内に実現できないなら他社に売る!
  • とにかくパッションを持つ!前に進むのみ!

情報共有とふりかえりの実施で「フィードバックループの欠如」を解消!

フィードバックループの欠如とは、DevOps導入において、開発や運用のプロセスにおけるフィードバックの収集や情報共有が不十分である状態を指します。

解消するためのアイデア

  • 週1回デベロッパー各チーム、ソリューションアーキテクトチームと現状を共有。フィードバックも互いに共有
  • 定期的なふりかえりでみんなの意見を共有する
  • 一緒にふりかえりをする
  • どんなに忙しくてもふりかえりはちゃんとやる
  • スクラムマスターの役割を持たせて一緒に振り返りする
  • 毎朝のデイリーミーティングで情報共有
  • Circular Feedback! Test→Product Product→Test(フィードバックループを回して、作って、テスト!)
  • Dev & Ops are incomplete without each other(DevとOpsは互いに不可欠な存在であると意識する)
  • MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)に立ち返る
  • Management 3.0のプラクティスの一つ、Celebration Grid(学びを祝い合う)を実施

それぞれがオーナーシップを持つことで「責任の押し付け合い」を解消!

開発チームと運用チームの間で、問題が発生した際に責任を一方のチームに負わせたり、自チームの責任を回避しようとしたりする状態を指します。問題解決が遅れる要因となり得ます。

解消するためのアイデア

  • コードのバグは作った人ではなくみんなで直す
  • オーナーシップを持つ、意識する
  • 担当領域に対するオーナーシップを持つ
  • 責任区分の明文化
  • 一緒に働く、チームに開発者と運用者がいる状態にする
  • 上司やトップと仲良くなって、取り組みに巻き込む
  • インセプションデッキで「われわれはなぜここにいるのか」を全員で作成する
  • Four Keysをもとに組織のパフォーマンス分析

たくさんのアイデアをありがとうございました!どれか一つでも「これならできそう!」と思ったことを、ぜひ明日からチーム内で実践してみていただければ嬉しいです。

ITプレナーズは、DevOpsに欠かせないカルチャー醸成、部門間のコラボレーションを促進するさまざまな研修を提供しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。