事例紹介

スクラムガイドを徹底的に追求し、ケーススタディーを多用した上級スクラムマスター向け研修 – Professional Scrum Master™ II

受講者の声
2021.6.16

2021年4月、ITプレナーズはScrum.org™の「Professional Scrum Master™ II」研修(以下、PSM II)をオンラインで開催しました。

Scrum.org™はスクラムの共同開発者であるKen Schwaber氏が設立した組織であり、スクラムの原則に忠実であることに定評があります。日本ではこれまでほとんど研修が開催されませんでしたが、世界では26万人以上が研修を受講しており、認定資格者は53万人以上にのぼります。

これから日本国内でも存在感を増していくScrum.org™の研修にいち早く参加された、今回の受講者である望月美佳さんに、PSM II研修受講の経緯や内容についてお話を伺いました!

マーケティング業務でスクラムマスターのリーダーを務める

― 望月さんは、現在どのような業務でスクラムを活用されているのでしょうか。
望月さん

現在、ヘルスケア関連の企業に勤務して、スクラムマスターのリーダーを務めています。
日本ではスクラムというとまだIT関係のイメージがあるかもしれませんが、弊社では数年前から通常のマーケティング業務をすべてスクラムで運用しています。

― これまでに受講された他のアジャイル研修・取得された資格についてお聞かせください。
望月さん

国内のスクラム関連研修や、SAFe® (Scaled Agile Framework®)、海外でAgile Leadershipに関する研修を受講したことがあります。

― 今回のScrum.org™を知ったきっかけ、研修に参加したきっかけをお聞かせください。
望月さん

スクラムマスターとして仕事をしていて、自己研鑽のために上級レベルのスクラムマスター研修を受講したいと希望していました。
上級レベルの研修は日本ではあまり開催されないのですが、昨今オンライン研修が増えたことで、世界中の研修を受ける選択肢が増えました。それでも、時間帯は日本とあまり変わらないところが良いと思っていたので、日本に合った時間帯で開催される研修を探していました。

そこでScrum.org™のウェブサイトを見ていて、唯一日本での開催がスケジュールされているのが今回のITプレナーズでの研修だったので、参加しました。

スクラムガイドを徹底的に追求し、ケーススタディーを多用した演習が特徴の研修

― 今回のPSM II研修のコンテンツ、雰囲気などについてお聞かせください。
望月さん

まず、講師からは様々な疑問に対して非常にクリアな回答をいただけたので、納得度が高い研修でした。

コンテンツとしては、演習でスクラムガイドの中身を徹底的にディスカッションする形になっていたのが良かったです。業務でスクラムマスターをしていると基本の部分が見えなくなる時があるので、今回の研修でスクラムガイドにもう一度立ち返ることができました。

それから、演習や説明で、必ずケーススタディーを扱っているのは新鮮でした。ケーススタディーで考えることは、PSM IIの試験にも役立ったと思います。

上級レベルのコースなので、スクラムガイドについてすでに深く理解している他の受講者の方達とディスカッションできるのも良かったです。

個人的には「リベレイティングストラクチャー」のツールを使っていたことも興味深かったです。ちょうど、もっと自分で使いたい、もっと詳しくなりたいと思っていた部分だったので。

オンライン研修のため、ワークショップはすべてオンラインホワイトボードを活用して行われました
今回の担当講師 BjornとGuus
― Scrum.org™の試験についてお聞かせください。
望月さん

PSM Iの試験は、研修を受講せずに自分で勉強しました。Scrum.org™の公式サイトにあるOpen Assessmentを何度も繰り返して、合格しました。

PSM IIの試験は30問90分で、ひとつひとつの問題が考えさせられるもので、難度が高いです。PSM II研修の中で、試験のためのTipsを教えてもらえたことは本番で役に立ちました。

Scrum.org™の認定試験は1回合格すれば、数年ごとの更新や再受験をしなくてよいのが便利です。スクラムマスターの認定資格はたくさん存在しますが、日本ではどこの組織の資格を取るかというのはあまり重要ではないので、今回はScrum.org™の資格を選びました。

Scrum.org™の豊富なコース、今後の日本語講師にも期待

― 今後の受講してみたいコースなどありましたら、お聞かせください。
望月さん

Scrum.org™ではProfessional Scrum Master™以外にもいろいろなコースがあるので、気になっています。特に「Professional Scrum™ with Kanban」のコースに関心があります。

アジャイル以外でも、一般的なコーチングや、マネジメント3.0のインストラクター資格も取りたいと考えています。

また、今後ITプレナーズさんから日本人講師によるScrum.org™コースが提供されるのであれば、興味がありますね。

Professional Scrum Master™ II

Professional Scrum Master™ IIコースは、プロフェッショナルなスクラムマスターとしての成長を支援するために設計された2日間の上級コースです。
このコースは、スクラムマスターとしての知識と能力を高めたいと考えている、スクラムマスター経験1年以上の方を主な対象としています。


ライター: Nanami Hirokawa