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みんなで組織カルチャーを醸成するDevOps仮面に変身!?「DevOpsDays Tokyo 2023」イベントレポート

2023.4.27

2023年4月18日〜19日、国内外における最新のDevOpsプラクティスを学べるカンファレンス「DevOpsDays Tokyo 2023」に、ITプレナーズはスポンサーとして参加しました。

現地の様子やKeynoteの概要、ITプレナーズが実施したスポンサーセッションの様子をレポートでお届けします!


今年のDevOpsDays Tokyoは、去年に引き続き大崎ブライトコアホールおよびオンラインのハイブリッド形式で開催されました。2日間の参加人数は、オンサイト・オンライン合わせて史上最多の344名とのこと!例年以上に現地の各ブースが盛り上がり、たくさんの交流が生まれていたのが印象的でした。

Day1オープニングの後は、『レガシーコード改善ガイド』著者のMichael FeathersさんによるKeynote「DevOps, Development Cadence and the Product Life Cycle」を聴講。

アジャイル開発が誕生した歴史をひもときつつ、大規模なプロジェクトや成熟したプロダクトを扱う開発現場でも、小さなチームで動くことの大切さが語られていました。「人間の生活リズムのようにプロダクトにもライフサイクルがある」「頻繁なリリースよりも緩急をつけることが重要」という言葉は、開発現場以外の職場でも働き方のヒントになりそうだと感じました。

セッション終了後は著書の即売会とサイン会が開かれ、現場はツーショット撮影を求める人たちが押し寄せて一気に推し活ムードに。セッションや書籍の感想を直接伝えられるのはリアルならではの醍醐味ですよね。

 

他に印象的だったセッションは、いくおさんの「変更障害率0%よりも「継続的な学習と実験」を価値とする〜障害を「起こってはならないもの」としていた組織がDirtの実施に至るまで〜」です。

変化のきっかけとなった人、根気強く文化を育んだ人、そして共に変化していくメンバーがいて、10年以上かけて、「障害は起こりうるもので、対処できるものだ」というDevOpsマインドへ転換していったということです。文化を育む重要性とともに、そういった文化を育むには長い年月や根気が必要なんだという学びがありました。

初日のセッション終了後にはネットワーキングの時間も設けられ、参加者の方々とわいわいお話を楽しみました。いつもながら、やはりイベント後のビールは美味しい。新しい出会いもあれば、これまで各地のイベントで出会った方との再会も。イベントでいつもお世話になっている企業さんとは、その場で「次回はコラボでプロポーザルを出してみようか」なんて素敵なアイデアも生まれました。乞うご期待…!


Day2は、ポリゴンピクチュアズ代表・塩田周三さんによるKeynote「ノリと組織」から始まりました。同社は“現存する世界最古の”CGアニメーション制作会社で、今年でめでたく設立40周年だそうです。

セッションでは、ポリゴンピクチュアズが業界内での立ち位置をどのように確立してきたのか、塩田さんが経営において大切にしている価値観などを、オープンにお話しいただきました。

個人のキャリア形成や会社経営においては、“ノリ”やグルーヴ感を重視するという塩田さん。一方で、社内メンバーとの協働においては「WHYに立ち返るため、バリューを言語化する」「オフィスを“働く場”から“集う場”へ」「相手に何か伝えるときは、And But Thereforeを組み合わせてストーリーテリングを意識する」など、良いパフォーマンスを生み出すための場づくりやコミュニケーションを徹底的に工夫されている様子がうかがえました。

 

ランチの時間帯には、ITプレナーズが提供するDevOpsトレーニングを受講いただいたアサヒビジネスソリューションズ株式会社様の技監・上條様をお迎えして、スポンサーセッションを実施!

ウォーターフォールからアジャイル開発へとシフトした同社がそれまでに抱えていた課題や、DevOpsトレーニング受講後の組織変容について伺いました。(詳しくは、研修事例記事もご覧ください)

また午後には、OST(Open Space Technology)に参加してみました。OSTとは、参加者がテーマを出し、それに賛同する人たちが集まって話し合いをするワークショップです。テーマから思わぬ方向へディスカッションが発展したり、全員を考えさせる深い問いが出てきたりと、会社やチームの垣根を越えてフラットに集まる場だからこその臨場感を楽しめました。


2日間のダイジェストをざっくりとお伝えしたところで、かなり張り切って準備したITプレナーズのスポンサーブースもぜひ紹介させてください!

ブースでは、「『カルチャー』改善で壊そう!混乱の壁」と称して、DevとOpsの関係を引き裂く壁を壊すためのアイデアを皆さんに募りました。アイデアをひとついただくごとに、レンガのように積まれている箱をひとつ差し上げることで、ブースにある壁がどんどん低くなっていく…!という参加型の企画です。

「本音を言い合う」「DevとOpsの活動をソースコードで共有する」「定期的にふりかえりを実施する」など、皆さんが職場ですでに実践しているナレッジや、これから取り組んでみたいことなど、さまざまなアイデアの付せんが貼られました。

2日目には、ついに壁が崩壊!皆さん、素敵なアイデアの数々をありがとうございました!

「混乱の壁」を壊すお手伝いをしてくださった方には、ITプレナーズ一同より特製DevOpsギフトセットをプレゼント。中に入っていたハイエイトチョコを使って、たくさんの方にDevOps仮面に変身していただきました。

 

DevOps実践には、自動化やツールの導入と同時に、組織カルチャーの醸成やマインドセットの変革も欠かせません。日頃、研修の提供を通じてさまざまな企業様を支援させていただくなかで、大切にしているメッセージを楽しく伝えたいと企画した今回のブースイベント。参加者の皆さんにも楽しんでいただけて嬉しかったです!


カンファレンス終了後は、ITプレナーズ内で恒例となっている「Fun Dun Learn」によるふりかえりも実施しました。Fun/Done/Learnの3つが重なるエリアに付せんが集中していることからも、カンファレンスを楽しみ尽くした社員一同の高揚感が伝わりますでしょうか…?

ITプレナーズは今後もさまざまなアジャイル・DevOpsイベントに参加する予定です。皆様と交流できることを楽しみにしています!