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連載「SIAM™ はじめの一歩」第1回:身の回りの多くのコトはサービスでできている

2022.5.25

複数のサービスを管理するSIAM™とは、一体なんでしょうか?
この連載記事では、「SIAM™(Service Integration and Management)」について、わかりやすく解説していきます。

 

水道・ガス・電気を利用する、喫茶店を利用する、スーパーマーケットで買い物をする、ATMでお金を引き出す、映画館に行く、清掃されたオフィスに出社する、リモートワークでお客様とオンラインミーティングをする、夕飯にピザのデリバリを注文する…。

私達が快適に生活するうえで欠かせないものがサービスです。もしこれらのサービスが使えなくなったり、品質が悪かったりすると、非常に困りますよね。だからこそ、それらのサービスを生業(ビジネス)としているのがサービス業です。価値ある高品質なサービスにこそ、私達は対価を支払いリピートするのです。

これらのサービスは、ひとつのサービスやひとつのサービスプロバイダで完結していることはほぼありません。多くのサービスは、複数のサービスプロバイダによる複数のサービスから構成されています。

言い換えると、多くの企業と人が関わり合いながら、ひとつのサービスとしてお客様に価値をお届けしています。・・・ということは、価値あるサービスを常にお届けするためには、それら全体をうまくコーディネートして管理していかなくてはいけないですよね。

SIAM™(Service Integration and Management)は、そのために生まれた知識体系です。

 


著者紹介

株式会社ITプレナーズジャパン・アジアパシフィック
最上 千佳子

システムエンジニアとして提案、設計、構築、運用、教育など幅広く経験。2008年、ITサービスマネジメントの教育とコンサルティングを行うオランダQuint社の日本法人、日本クイント株式会社へ入社。ITIL® 認定講師として多くの受講生を輩出。2012年3月、代表取締役に就任。ITSM、リーン、アジャイル、DevOps等、ITをマネジメントにより強化しビジネスへ貢献するための、人材と組織の強化に従事。2022年4月日本クイント株式会社は、BBTグループの株式会社ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックと統合。
著書:「ITIL® はじめの一歩 スッキリわかるITILの基本と業務改善のしくみ(翔泳社)」「ITIL®4の教本 ベストプラクティスで学ぶサービスマネジメントの教科書(翔泳社)」