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連載「SIAM™ はじめの一歩」第7回:サービスを統合するのは誰?

2022.9.22

サービスを統合する「サービスインテグレーション」を実施する役割を、SIAM™では「サービスインテグレータ」と呼びます。

 

サービスインテグレータ

サービスインテグレーションを専門に行う企業であるかのような印象を受けるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
サービスインテグレータとなる組織や人には以下のようないくつかのパターンが挙げられています。

  • サービスの総責任を持つ部署
  • サービスインテグレーションに特化する社内の専門部署(または総責任部署との連合組織)
  • コンサルティング会社等の外部組織
  • 複数の外部サービスプロバイダの一つ(主要なサービスプロバイダ)

どれが正解というわけではなく、戦略と能力に応じて適切なサービスインテグレータを決めていくことが大切です。特にITサービスの場合、企業の事業部門はITサービスのインテグレーションや技術についてどこまでリソースや集中力を掛けるかは戦略的に判断する必要があります。例えば社内のIT部門(情報システム部門)にサービスインテグレータを任せることも一つの方法です。

 


著者紹介

株式会社ITプレナーズジャパン・アジアパシフィック
最上 千佳子

システムエンジニアとして提案、設計、構築、運用、教育など幅広く経験。2008年、ITサービスマネジメントの教育とコンサルティングを行うオランダQuint社の日本法人、日本クイント株式会社へ入社。ITIL® 認定講師として多くの受講生を輩出。2012年3月、代表取締役に就任。ITSM、リーン、アジャイル、DevOps等、ITをマネジメントにより強化しビジネスへ貢献するための、人材と組織の強化に従事。2022年4月日本クイント株式会社は、BBTグループの株式会社ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックと統合。
著書:「ITIL® はじめの一歩 スッキリわかるITILの基本と業務改善のしくみ(翔泳社)」「ITIL®4の教本 ベストプラクティスで学ぶサービスマネジメントの教科書(翔泳社)」